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2018年3月



2018_03_30

THE世界大学ランキング日本版2018

私たちの世代と異なったランキング


(クリックで詳細)

英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションを有するTES Globalが「THE世界大学ランキング2018」を発表しました。

国公・私大とも含めた日本版は表のとおり。教育リソース、教育充実度、教育成果、国際性の4つの分野から評価しランキングされています。一般世間の人気や評価とは多少異なり、違和感を感じるところもありますね。このランキングの発表は今回が2回目とのこと。今後、こうした発表が受験生の志望動向にも影響を与えていくことになるのでしょう。時代が動いてきています。

息子が進学する大学が、私の出身大学よりランキングが高く出されていて、恩返しをしてくれたなと。

 

2018_03_29

ネジチョコ

チョコでできたボルトとナット。「北九州 世界遺産」って書いてあります。義姉から頂きました。合掌。
北九州でバカ売れらしいです。チョコでできてるんですが、ボルトがナットにスムーズにジャストフィットして締まっていき、わが家で「オオオーッ!」と感嘆の声。

 

2018_03_28

シャワーのリニューアル

風呂のタイルが剥離しました。リフォームと行きたいところですが建築躯体の関係で困難とのこと。そこで剥離した面のタイルを張り替え、新しいシャワーを取り付けました。


使用アイテム

シャワーは施主支給で。以下がセレクトしたアイテム。

ホワイトのタイル100mm角を黒目地で。シャワー水栓とバスルームラック。


  • sanwa TA03189
  • Foccoe バスルームラック

 

2018_03_27

硯箱

堆朱の孔雀文硯箱

筆、墨、硯、紙の四種は文房四宝といい、とくに硯はその中心として文人に愛でられてきました。 これは山口県宇部市の赤間硯と思われ、裏に銘も刻まれているのですが、薄学故に解読できないでいます。
墨は建初銅尺五寸。中国の古墨。もう一方の墨は煤採りから墨を製造する唯一の奈良墨老舗「古梅園」のもの。 上部に見えるのは朱墨とその硯です。

硯の裏に彫られた銘は下のとおり。

ツイッターでMonkeyLionさんからこの読みを、赤間硯 雪○作 ではないか、Google画像検索すると似た感じに見えるのがある、と指摘頂きました。指摘を受けて探すと確かに。赤間硯として次のような銘が彫られている画像に行きあたることができました。

では、あとの3文字は……。

 

2018_03_26

月極駐車場

アヴァンギャルドの極

私は毎日この看板を見て通勤しています。
家人いわく「これは日本人による所業でしょうか」

 

2018_03_25

いつもながら濃い一時でした。会話から少しだけピックアップ。

  • 道州制にすべき。人の顔の分かる行政サイズにしないと、この国の民主主義はもたない。道州レベルでみた改革プランと、中央官僚との人的交流は必要。
  • 長崎市で歴史を観光活性化に利用したことは、誰も傷つけない由。
  • 優秀で長崎に強い学芸員を育成する体制が薄いことは問題。
  • 政府は、インターネット通信と民放テレビ局を同列に扱う制度改革に踏み切る。現在の民放TVはどうなるのだろう。
  • 五島に能力ある若者が集まりつつある。英語OKの高学歴で、組織体に縛られない職で、人生設計が攻略的。
  • 島原道路完成後は島原鉄道存続の可能性は低いのではないか。

 

2018_03_24

昔の花見はモラルが最低


花見といえばこの写真。昔はモラルが高かったって言う人に、「それはどうでしょね」と言いたい。きちんとスーツを着た集団ですら、無茶苦茶散らかして帰る。今ならよっぽどヤンキーでなければ、こんな散らかし方しません。

高度経済成長期にある間、どの国のモラルもこんなもの。服という形から入るけれど、所作は粗野で、何かに憑かれたように大声で話しエネルギッシュ。

 

2018_03_23

自動運転と人間

ウーバーの自動運転自動車が死亡事故を起こした

ウーバーの自動運転自動車が死亡事故を起こしたというニュースが流れましたよね。上動画はこの時の様子を積載カメラで撮ったものです。これを見ると、ドライバー席に座っている男性がよそ見をしていたことがわかります。やはりというか、考えさせられる動画。

コンピュータ導入に伴う自動化によって、人間は手を抜く。運転という複雑な作業を一日続けるよりも、監視という単純な作業を一日続ける方がずっと困難。巨大タンカーの衝突事故や、施設のモニター管理上の事故などと同列。
なお、女性に比べ男性の方が、単純作業による集中維持機能低下度合いが高いことが報告されています(『単純くり返し作業としてのスタ ンプ押し作業による作業負担』神代雅晴,斉藤和雄,高桑栄松)。

 

2018_03_22

息子の合格発表の日

合格発表の日。文系の私に、理系の息子。人生はおもしろいですね。
カメラを嫌がって避けるの図。イタリアンのムッジーナで食事。

  • 散人さんのコメント
    「まつを」さん、ご子息の大学入学、誠におめでとうございます。思えばご子息と初めてお会いしたのは小学生のころだったと思います。健やかにご成長され今日の栄えある日を迎えられましたことは喜ばしい限りであります。

  • しんのじさんのコメント
    そうですか、ご入学が決まりましたか。心よりお祝い申し上げます。洋々たる前途などという言葉を申し上げるには少々厳しい世の中でありますが、帆を繰り、あるいは櫓を漕いで自身の望まれる方向に試行錯誤されつつ前進していかれますよう、静かに声援しつつ見守らせていただきます。お宅を離れるご様子でしたので、まつをさん、奥様とも寂しくなられますね。

  • まつをの息子のコメント
    お祝いのお言葉、ありがとうございます。父に関り多くの方と出会ってきましたが、自分もその方々のような知性を身に付けられるよう、新たな学び舎にて精進します。

 

2018_03_21

TV番組の製作費

打ち切りになる番組

「『めちゃ×2イケてるッ!』が1本当たり3,500万円、『とんねるずのみなさんのおかげでした』も1本当たり4,500万円と、視聴率1ケタ台を連発しているにもかかわらず、制作費が高すぎるという印象です」という記事が載っていたのは2014年のWeb。 ご存知のとおり両番組はこの春に打ち切りとなります。どの局と言わず、TV業界は苦戦中の模様。
がんばれ、長崎の地方局。地方メディアが一番本当のことを流してくれます。

トーク番組は低予算

最近、自分がご贔屓にしているTV番組は、ほとんどが深夜のトーク番組だという事に気づきました。低予算番組。これ、高齢化社会へのTV番組のカギかも?
一方、新聞業界も、販売店に送られてる部数のうち実売は2分の1〜3分の1という実態の話も。

今週に入って息子が購入したiPhone。旧メディアが競わねばならない相手。

 

2018_03_20

大杉漣

無言劇と大杉漣

  • 散人さんのコメント

    先日、大杉漣が急死した。

    その昔「転形劇場」というアングラ劇団があった。劇作家演出家 太田省吾が主宰していた。調べると1968年設立、1988年解散とある。

    盟友岸田理生が「観にいかない?」と云うので行った。赤坂の本拠地の小さな劇場だ。演目は「水の駅」だった。終演後、太田氏と背のひょろ長い青年役者と四人で居酒屋に行った。その青年が大杉漣だった。

    彼は「たまにはセリフ芝居もやりたい」と云っていた。彼らがやるのは基本無言劇だったのだ。「岸田のを考えてる」というと、あの独特な笑顔で「ぜひ参加させて下さい」と云った。1980年代の前半だったと思う。
    それから私は新劇場設立やらあって、大杉のことは忘れていた。が私が島原に帰ってきて、北野たけし監督作品の出てからはブレイクした。
    あっそうだ、初めて会ったあと、彼から電話があって新宿で飲んだこともあった。3回はあった。

    彼の本領はセリフより無言、表情の造りである。セリフが少ない北野作品と合ったのだ。芝居の育ちが最後まで残存したのだ。

    ご冥福を祈ります。

 

2018_03_19

広葉樹は草?

針葉樹と広葉樹は、まったく別の生き物

「針葉樹と広葉樹は、まったく別の生き物。広葉樹は草に近い。その差を動物にたとえると、イヌ科とネコ科ぐらいの違い……ぐらいに思っていた。だが発生時期からすると、両生類と哺乳類ぐらい差があると思った方がよい。」とのこと。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20180316-00082799/

針葉樹は静寂思考、広葉樹はざわざわと話している


私の里山は針葉樹のヒノキの森ですが、経年により雑木林化しています。生えたのは様々な広葉樹。 里山に一人泊まっていますと、針葉樹は静寂思考をしているのに対して、広葉樹はざわざわと話してます。草もそう。ジャンクな雑談。 変なこと言うでしょう(笑)。実感なんです。

 

2018_03_18

1日で建つ100万円の家

工期半日、建築費106万円、将来的には42万円

今後の産業構造を変えるであろう革新的建築法。それは3Dプリンタを使った家づくり。動画で機械から絞り出されているのはセメントです。
半日から1日の工期。建築費は1万ドル(約106万円)で、将来的に1棟約4,000ドル(約42万円)となるであろうとのこと。本来は開発途上国向けに開発されたものですが、広さ約60平米で日本人には十分な広さ。
にしても早い安い美しい。私が里山に小屋を手作りしたときでさえ、工期2年、広さ10平米、経費は42万円をはるかに超えていたと思います。これに比すればなんたるコストパフォーマンス。

一方、こういった建築法による家づくりを多くの人が採るようになれば、建築業界では多くの失業を生むことになるでしょう。

出典:https://boingboing.net/2018/03/12/check-out-this-beautiful-and-s.html

 

2018_03_16

ミッフィー

愛用の時計。深夜、ふと目に映るその醸し出す哀愁。

 

2018_03_14

息子の家探し

国道200号線

2時起床。6時、明けやらぬ空の下、走行開始。北九州に至った後、九州内陸部を南北に伸びる国道200号線。飯塚。生涯初めてのルート。結果、走行距離440km。

そんなこんなで息子の家探し。出ていくんだなとつくづく。
私たちの時代には部屋の仮予約制度ってなかったですよね。

娘と息子

博多駅のエヴァンゲリオン・カフェにて。

 

2018_03_13

早熟な吉行淳之介

    小田嶋先生が最敬礼した吉行淳之介

  • 散人さんのコメント

    私が今注目している書評家 萩原魚雷が編んだ『吉行淳之介 ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)が届いた。

    吉行淳之介は1924年生まれで散人より20才年長であった。吉行は東大の英文科を途中で辞めた。「吉行があまりにも出来すぎて、講義が退屈だったんだ」と、当時現役の英語教授の小田嶋先生から聞いたことがあった。

    あるとき「翻訳料がまとめて入ったので」と小田嶋先生に銀座のクラブに連れていってもらった。ドアを開けて店内に入った途端、先生が脱兎のごとくあるボックスに走って行って、到着するやいなや深々とお辞儀をしたのだ。帰って来られて「どなたですか?」と聞くと、「知らないのか君、吉行先生だよ」と仰った。「きれいな方ですね」と散人が云うと、「うん、文壇一の美男だ」と先生も同意された。

    田舎者の我々には百年たっても及びもつかない都会的風情とダンディズム。田舎者の鼻につく上昇志向とは真逆の落人思考。ウイスキーを飲みながら一遍づつ読む、これが幸せというものだ。嗚呼 文学をやっててよかった。

  • 女性と別れ際のきれいだった吉行淳之介

  • しんのじさんのコメント

    未だご健在の、吉行淳之介氏の妹にして往年の大女優、和子氏のエッセイか何かだったと思いますが、「兄はたくさんの女性とお付き合いしてきたようですが、誰からも一度も恨み言を聞いたり、トラブルになったことがない」と懐かしく回想しておられました。

    これは奇跡的なことだと思います。色恋ごとの経験値には全く自信のないしんのじですが、別れ際というのは非常に難しい。どんなに気を使っても、必ず相手には思ったように伝わりませんよね(別れようとする時も、ふられる時も)。きっと、散人さんの仰った「落人的」な高踏ぶりが、相手に別の世界の人間なのだ、と自然に諦めさせてくれたのでしょうか。少なくとも、常に相手を大事に扱っているということもあったのかと勝手に思ってもいます。

 

2018_03_10

官僚主導から政治主導への末路

近畿財務局職員が自殺=「森友」交渉に関与か。

    苦しかったろう。

  • 散人さんのコメント
    国民のために働くのが第一義と己が任務を心得る公務員が、例え首相といえど一個人の思惑で「法」まで犯したことは無念だったろう。
    近畿財務局の赤木さんの自殺、佐川国税務長官の辞任。悪いのは彼らではない。悪いのは私も含めた国民であると思う。現政権を支持したのは我らである。民主主義はバカが行使すると今回のような有様になるとこは自明なのだ。痛ましい犠牲者を出したのは我々であります。
    今後、優秀な人は公務員にならないのではないだろうかと危惧してます。おバカな上司に仕えるほど辛いことはないのだから。
  • 民主主義はもつのか。

  • まつをのコメント

    今から2500年前、ソクラテスは市民の多数決によって死刑とされました。
    キリストを磔の道へと選択したのも、また民衆でした。

    映画『スター・ウォーズ』でオッチョコチョイで善良なキャラクターとして描かれるジャー・ジャー・ビンクス。しかし彼はその思慮の薄さから、悪の権化パルパティーン議長に非常時大権を与える演説をしています。

 

2018_03_08

理系的思考の長短

とある理系学生たちへの講話依頼があって、こんな問いをいただきました。
「理系出身者と接して感じたよい点、そして社会人としての欠点はなんでしょうか?」
これについて考えていくことにしましょう。

理系は合理的で具体的回答を導き出そうとする

私が接してきた理系の方々の素晴らしい共通点。それは、問いに対して合理的で具体的回答を導き出そうとする姿勢にあります。
近代以降、人類はこの理系的思考によって文明を築き上げてきました。

イノベーションが社会と歴史を牽引している

敬愛する経済学者シュンペーターは、イノベーションこそ近代以降の社会と歴史を牽引していると主張します。企業は創造的破壊を起こし続けなければ、生き残ることができないと。
たとえば東芝を見ると分かりやすいでしょう。企業体は利潤を求め邁進するが故に巨大化する。巨大化した組織体は官僚化する。官僚化した企業体は停滞する。先に進むには創造的破壊を起こさねばならない。これを繰り返すことによってより企業体は巨大化し、最終的には国家が企業体を抱え込まざるを得なくなり、社会主義的様相の世界に突入していくというのが、シュンペーター先生の論。

理系的真実は一夜にして逆転しかねない

文系的な社会システムに関する知識は、新発見によって根こそぎひっくり返されることはそれほどありません。これと対照的に天文学や地質学史でさえ新データの登場と新理論の形成によって、革新的変化にさらされます。例えば宇宙創成のビッグバン理論も一夜にして逆転しかねないものです。

右肩上がりの時間感覚は理系によって牽引された

中世の長期に渡る変わらない社会から、日々変化する社会への変身。振り子的時間感覚から、右肩上がりの時間感覚への変容は、理系的思考に牽引され形成されてきたものです。

このように理系的思考は動的でクリエイティブであり、資本主義成立以来、世界は理系的思考の上に牽引されてきました。

合理的で具体的回答では答えられないことが人生では多々起こる

「なぜ?」という問いに、合理的で具体的回答を出していくことが理系思考の特性。

ところが、「なぜ?」に合理的で具体的回答を導き出す姿勢では、答えられないことが日常生活では多々起こります。
「なぜ、私がこんな目にあったのだろう?」という問い。かつて私が危機管理の仕事に当たっていた際に、散々聞いた言葉です。「なぜ、私が?」。実存的問いというやつ。保護者からのその類の問いに対して職員が不用意な答えを返し、深刻な状況に落ち込んだ事態の解決を模索する仕事。そんな職務も任されていた時期がありました。

対処法は、心に返すこと

結論から言います。大切なのは、心に返すという事です。このお話をしましょう。

「席、空いてますか?」。そう列車の中で問われたら、「あ、空いてますよ。どうぞ」。これは分かりますよね。

「今日は、いい天気ですね?」。そう御近所さんに問われたとき、「はい。北の風強く 後に北東の風で晴れ。降雨確率は午前中10%です」と答えを返したら奇妙でしょう。

「これはなんですか?」と隣人からペンを指さしながら問われた時に、「これはペンです」と応えるぐらい奇妙です。

そう、答えるのではなく、応えるということ。心に返すということ。

「席、空いてますか?」の、その心は「座ってよろしいですか?」
「今日は、いい天気ですね?」の、その心は「こんにちは。お元気ですか?」
「これはなんですか?」の、その心は「このペンは誰かにもらったの?」かもしれません。

「これはどうしたことですか?」に対し、「これはカクカクシカジカしたことです」と説明で答える対応が間違いな場面が、世の中には溢れています。例えば「どうして、私の恋人は死んでしまったの?」。この問いに説明で返していては、大人として不適切。説明が許されるのは医師の立場の方だけ。まず、相手の心を受け止めねばなりません。
同部類の問いに「どうしてうちの子だけしかられたのですか?」というのもあります。

理系の方々には、合理的で具体的回答を行うという基本姿勢を習いとしていらっしゃいますから、留意しておかれたがいいことの一つだと思います。



  • 散人さんのコメント

    確かに現下の高等教育は「理科系か文化系」かで自分の進路を決定し、それにより人生の大部分が影響されると考えられています。一個人が社会の中でどう存在していくのか? 「文化資本」という概念を打ち出した人がいました。フランスの社会学者 ピエール・ブルデュー(1930~2002)。

    ブルデューの「文化資本」

    「人間であること、それは文化を身につけることです」。また「それは親から子に再生産する」。この文化資本が欠落している人は、よりよき人生は歩めないと彼は云う。
    それが(文化資本)家庭環境や教育程度の違いによって、選択も異なるという事実を世間は認識していない、とも言い切る。じゃ、文化資本とは具体的にどういったものなのか?
    彼は三つのカテゴリーに分ける。

    • 「客体化された文化資本」……絵画、ピアノ等楽器演奏、蔵書等客体化した形で存在する文化財。
    • 「制度化された文化資本」……学歴、各種資格、免状など制度が保証した文化資本。
    • 「身体化された文化資本」……言語の使い方、振る舞い方、センス、美的性向など身についた文化資本

    日本の教養主義はなぜ雲散霧消したのか

    日本にも大学エリートたちの「教養主義」が確かにあった。大正教養主義という。何故今日教養主義が雲散霧消してしまったか、竹内洋(中公文庫)を紐解こう。
    • 1960年代後半、日本の高等教育がエリート段階からマス段階になり、学歴エリートたちの未来と学歴エリート文化である教養主義に軋みが出てきた。大卒者のただのサラリーマン化が進行した。ただのサラリーマン予備軍には専門知識や教養知は必要としない。かれらには教養など無用な文化である。
    • 教養知の無用化がビジネス社会からも宣言された。代わりにマーケツト・リサーチなどのビジネス技術学が導入された。
    • 教養主義は、大学紛争や技術学の到来によって解体されたというより、崩壊すべくして崩壊した。教養主義を成り立たせていたインフラが崩壊したからである。
    • 教養主義崩壊の積極的要因は、1970年代後半以降の「新中間大衆社会」の構造と文化にある。新中間大衆社会とは、ホワイトカラーだけでなく、ブルーカラー、自営層、農民までを含んだ中間意識を総称したものである。階級社会の消滅の現状を言い当てている。
    • オルテガの凡俗に居直る「凡俗な人間が、自分が凡俗であるのを知りながら、敢然と凡俗であるとこの権利を主張し、それをあらゆるところで押し通そうする」大衆平均人の文化。
    • このように教養主義が敗北・終焉し、同時に教養の輪郭が失われているが、それであればこそ、いまこそ、教養とは何かをことのはじめから考えるチャンスがやってきたのだとも云える。
    • 教養教育を含めて新しい時代の教養を考えることは、人間における矜持と高貴さ、文化における自省と超越機能の回復の道の探求であることを強調して、結びとしたい。

 

2018_03_07

東京一極集中是正法案

一極集中を是正するため政府が動き始めました。今国会で成立が目指されています。

骨子

  • 東京23区内の大学を対象に、10年間の時限措置として「学部などの学生の収容定員を増加させてはならない」と規定。
  • 地方大学の振興や雇用創出策として、新たな交付金制度を創設。自治体が産業振興や専門人材育成に関する計画を作成し、政府が認定すれば交付金を支給する。18年度予算案に100億円を計上。
  • 国と地方自治体は地方の若者の雇用創出に必要な施策を講じる。企業や大学は施策に協力。

なお、商店街の空き店舗の問題を解消するため、利用実態のない店舗兼住宅に対して課税を強化する地域再生法改正案も。 詳しくは↓

「地域における大学の振興及び若者の雇用機会の創出による若者の修学及び就業の促進に関する法律案」 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/info/#an13

 

2018_03_06

どんな青年期だったか

各斜め線に沿ってその年代の生きた時代を見る

1924年生まれの方の壮絶な人生

図の赤線で描かれた1924年(大正13年)生まれの方の青年期って壮絶。最後には学徒出陣が待っています。この図から改めて、個人が努力云々を超えた時代の波の強さを再認します。

また黄線の団塊の世代はバンバン疾走していった世代なのだと改めて思います。

出典は舞田敏彦氏のサイト

 

2018_03_04

太田孝三展

  • 会期:2018.2.17(土)~3.18(日) 10:00~19:00 最終入場18:30 毎週火曜日休館
  • 会場:諫早美術・歴史館(諫早市東小路町2-33 ℡0957-24-6611)
  • 主催:諫早市美術・歴史館
  • 入場無料

全身が鳥肌立つ展覧会に早々出会えるものではありません。
圧倒的作品が鎮座しています。

 

2018_03_03

仙人

雲仙岳災害跡地で一人活動する現代美術作家

仙人という言葉が、超俗的で求道的生き方をする人のことを言うのならば、大浦一志氏は仙人と評すべき方でしょう。もう20数年、炎天下あるいは吹きさらしの寒風の中、雲仙岳噴火災害跡地の原野で一人芸術活動を続けていらっしゃいます。


そんな大浦氏に慈愛に満ちた視線を送り続けているのが散人氏。ミスターおとこ気、芸術の守護神であります。大浦氏の来島の度に、歓迎の宴で歓待。近年はこれに多以良ガネさんも参加。そんな中に混ぜていただきました。極上の会話。

鰻家小にょろくん


一夜明けた夕刻、散人氏の下に集いしは、鰻家小にょろくんと小生。生きるは楽し。誠にお世話になりました。合掌。
実家に一人休む間に、むくむくと再び絵を描きたい思いが湧いてきました。どうしよう。やるか?

    歳とることは楽しい

  • 散人さんのコメント
    大浦先生の専門の話は聞いたってちいとも分からないが、飲んでて気分がいいのは事実であります。急きょ「まつを」さんも加わり、全員還暦すぎではありますが気持ちは青年でありました。
    話題は「歳とることは楽しい」であります。散人なんか浮世の責め苦、たとえば家のローン、子育て、過酷な仕事など全て終了。まだ働いてはいるが、優秀な部下たちが全てやってくれて、私と云えば皆の守り神さまみたく存在してるだけ。皆もう私の子供の年齢であります。昔みたいに怒りません。
    金土とたのしい酒を飲みました。散人・まつを・小にょろ三人とも同じ高校で話も落ち着いて島原ローカル会話ができます。

 

2018_03_02

ゴッホ美術館

デザイナーの古賀さんから、ゴッホ美術館を訪ねてきた話をお聴きしました。建物は本館がヘリット・リートフェルト、別館が黒川紀章による設計。ゴッホの作品自体が重いので、フラットな空間が似合うだろうねと話した後、気になったので見てみると、ありました。Google Art & Cultureで内部を閲覧できます(クリック)。

古賀さん「デザイン的には説明文も丸文字系を使ってあって、そんな壁と同時に、救いがあるんですよね」

館内を巡ってみますと、日本との関連が大きくとってあり、その部屋に入ってすぐのところに浮世絵と並べてビアズリーの作品が掛けられていて驚き(クリック) 。ビアズリーは戦後すぐで数少ない父所有の画集の一つ。私が人生のごく初期に飽かず観て、脳裏にこびりつき離れない芸術家の一人です。そんな彼が浮世絵から影響を受けていたとは今まで知りませんでした。

  • goodmanさんのコメント
    もう十数年前になりますが,ドイツ在住のころ,初めて行った任国外旅行がオランダでした。当然ゴッホ美術館にも行ったのですが,いまひとつ記憶がないんですよね。おそらく撮影禁止だったことも影響していると思います。表のビデオを見ましたが,当時とは随分変わっているようです。ひまわりのエントランスはすごいですね!

 

2018_03_01

息子の卒業式

息子が高校の卒業式を迎えました。おかげさまで大きくなりました。合掌
神仏に感謝すると同時に、関わっていただいた皆様方に、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
驚いたのは卒業証書の証書ナンバーが2ケタであったこと。これは国際科という新設科であるため。

春風や闘志いだきて丘に立つ

外では春一番が吹き荒れていました。


  • 散人さんのコメント
    ご子息の高校卒業誠に慶祝に存じます。
    見目麗しく才長けて、とは最近は「男子」にも言えそうな若人になりましたね。だがやはり男子の彼、六分の侠気 四分の熱も有る筈です。私はもう卒業50年余前、時代は大きく変わり、云うべき言葉を持ちません。

    位置に着き 眦(まなじり)決する男(おのこ)に 風よ収まれ

  • しんのじさんのコメント
    お坊ちゃんの高校ご卒業を心よりお祝い申し上げます。
    今から一歩一歩、時には苦難の道のりもあることかと思いますが、彼ならではの足跡を残されつつ歩んで行かれることでしょう。幸多からんことを祈ります。

 



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Profile まつを

生きてることを楽しもう。座右の銘は荘子の「逍遙遊」。長崎市・島原市との多拠点生活。

「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。